入賞者及び入賞作品
〔第32回全日本短歌大会〕
◇選考日 八月十一日(木)
◇選 者 橋本喜典、秋葉四郎、三枝
伊藤宏見、佐波洋子、島崎榮一、中地俊夫、
林田恒浩、平山公一、小川恵子
◇応募総数 1015組
文部科学大臣賞
辻田悦子 三重県松阪市
○東北の被災地支援を終へし夫現地のありさま黙し語らず
○日頃せる演習に非ずと被災地にゆきし夫のひとり言いふ
毎日新聞社賞
松原佳江 神奈川県川崎市
○満州の父に送りし祖母の手紙枯れ葉のごとく袋よりいず
○判読する手紙は祖母の声となり遠きいくさをわが手繰り寄す
日本歌人クラブ賞
中山春美 東京都世田谷区成城
○〈だろう〉より〈だらう〉と書きたい夕まぐれ 今に小雪が散らつくだらう
○卒業の先の青空見えずとも行こうよ冬のプラネタリウム
〔第5回全日本ジュニア短歌大会〕
◇選考日 八月五日(金)
◇選 者 栗木京子、秋葉四郎、三枝
谷村はるか、久々湊盈子、鈴木英子、
中根誠、森山晴美
《小・中学生の部》 応募総数 6732首
文部科学大臣賞
山戸田優作 宮城県名取市立第二中学校三年
○避難所で親友が見せたあの笑顔わたしのためにつくった笑顔
毎日新聞社賞
奥村優莉菜 福岡県 香春町立中津原小学校三年
○雨の日はお家の前の大きな木ざわざわゆれてかいぶつになる
日本歌人クラブ賞
海老根晃太 千葉県 君津市立小糸中学校三年
○消しゴムでつくえの落がき消してたらなんだか涙があふれてきたよ
《高校・大学生の部》 応募総数 3154首
文部科学大臣賞
石井理子 福島県立郡山東高校一年
○震度六喧嘩ばかりの兄の手が伸びて私の頭抱える
毎日新聞社賞
鈴木さとみ 群馬県立女子大学校3年
○右足の小指のように小さくてうずくまってるわたしの勇気
日本歌人クラブ賞
中野宏美 茨城県立下館第一高校三年
○気付かれぬように地球は自転して今日も一つの蜜柑むきたり